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記憶の残滓
『ゾンビ』によると、ゾンビだちはある程度、
生前の記憶に従って行動しているらしい。
(実際、ゾンビになったスティーブンは、隠れ家に通じる
贋物の壁を壊すという、非常に迷惑な行動に出ていた。)
また、簡単な道具は使えるらしい。
(が、『ゾンビ』に於いて、道具を使っていたのは、
ロジャーを襲ったあのゾンビだけだった、よう、な……。)

それにしても、ゾンビの皆さん。
ゾンビになっても思わず足が向いてしまうほど、生前は、
頻繁にショッピング・モールに行っていたんでしょうか。
なんて羨ましい。
看護婦さんとかいますけど……。
病院よりもショッピング・モールのほうが、
彼女の記憶には鮮明に残っていたんでしょうかね。

まあそんなわけで、日本にゾンビが溢れたらどうなるか、
ちょっと考えてみました。

まず、生前の記憶に従って、
よく行った場所に集まるということですから、
なによりもまず、職場。
コレでしょう。

さて、日本の朝は、職場へ行くにも大変です。
中央線や山手線あたりは、
ゾンビが鮨詰めになっていることでしょう。
ぎゅうぎゅう、ぎゅうぎゅう。
生前の、通勤ラッシュの再現です。

大企業やオフィス・ビルのエレベーターは、満員御礼。
多くのゾンビには、
「エレベーターに乗って、目的の階のボタンを押して、”閉”ボタンを押す」
なんて、そんな知能は残っていないだろうから、
とりあえず乗り込んで、押し合い、へし合い。
ぎゅうぎゅう、ぎゅうぎゅう。

定員オーバーを告げるブザーが鳴り響き、
エレベーターのドアは、ゾンビにぶつかって、
閉まっては開き、閉まっては開き……。

運良く(?)自分の仕事場に辿り着いたゾンビたちは、
とりあえず席に座って、「ぁー」とか「ぅー」とか、
唸っているんでしょうか。

一方、右肩上がりに増え続ける引き篭もりゾンビたちは、
つきっ放しのPCのモニターの前に、
一日中どよんと座っていそうです。

お洒落なカフェテリアやレストランには、
有閑マダムのゾンビたちが大集合。
ディズニーランドには、ミッキーやミニーの耳
(どっちでも一緒だ!)を着けたゾンビたちの群れ。
意外とお行儀良く並んでいたりするかもしれません。
USJでも、似たり寄ったりの光景が繰り広げられることでしょう。

あ、そうそう。
ドン・キホーテあたりのディスカウント・ストアには、
ヤンキー風の若者ゾンビがたむろしていそうですね。



…………嗚呼…………。



なんだか浪漫もへったくれも無ぇ…………。
なんだ、私のこの歪んだ想像力。

すいません、もうしません。



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by zbeat | 2005-10-26 22:14 | リビングデッド、もしくはゾンビ
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