あなたの微笑みに打ちのめされる
幸せだった。
そう言って微笑んで、貴女は逝った。
その微妙は、まだ、貴女の死顔に貼り付いている。
とても、とても幸福そうな、微笑。

そのあと、ゾンビになって生き返ることが解っているというのに、
どうして貴女はそんなにも、幸福そうに逝けるのか。

もうすぐ、もうすぐ。

じきに、貴女の目が開くだろう。
そのとき、その幸福そうな笑みは消え去るのだろうか。
それとも、それでもその微笑は、
貴女の貌に貼り付いているのだろうか。

その微笑みを、その幸福をもたらした理由が、
僕ではないのだということが、
僕の心を打ちのめす。

貴女がだれを想って逝こうとしていたのか、逝ってしまったのか。
それは結局判らず終いだったけれど、
それが僕でなかったことは、それだけは、確か。

貴女のその罪な微笑みが、
僕に向けられたものではなくて、
僕は打ちひしがれている。

酷い女。

けれど、愛している。愛していた。

他のだれかに向けられたその笑顔に、
その言葉に打ちのめされるぐらいには。


                 退廃的な100のお題:鳥篭/お題配布場所



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by zbeat | 2006-10-02 20:42 | リビングデッド、もしくはゾンビ
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