それはまるで責め立てるように
このごろ、たとえようのない焦燥を感じる。
特に理由があるわけで無し、
けれど突然、責め立てるように襲いくる焦燥。
それはやげて、破壊衝動に変わる。
抗い難い、狂おしい衝動。

そんなときあたしは、愛用の古いマシンガンを手に、
古いバイクに跨って、街へ繰り出す。
街といっても、廃墟も同然。
そこに居るのは、ただ獲物を求めて彷徨うだけの、歩く屍。

ゾンビと呼ばれる、その歩く屍たちを的にして、
マシンガンをぶっ放す。ぶっ放し続ける。
手が痛み、そのうち痺れてくるけど、
それで気分が良くなる。
気が済むころには、焦燥も、破壊衝動も、
不思議なくらい、すっかりきれいに消え去っている。

ゾンビといえど、元は人間だったわけだから、
それなら、こんな行為は、倫理的に間違っているのかもしれない。
でも、元は人間といえど、ゾンビはゾンビ。
両親に悖(もと)ることなんて、していないつもりだ。
面白半分、遊び半分に奴らを狩る連中に比べれば、
責め立てられるような衝動に突き動かされているあたしは、
よっぽど健全だ。

さあ、そろそろ出かけよう。
このどうしようもない衝動が、あたしを壊してしまわないうちに。


                 退廃的な100のお題:鳥篭/お題配布場所



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by zbeat | 2006-09-01 01:09 | リビングデッド、もしくはゾンビ
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