いつか見た夢 三
いつか見た夢 一
いつか見た夢 二

振り向くとそこには、1階に戻ったはずの仲間が立っていた。
「Go downstairs! I'll be here」
(階下(した)へ行け! ここは俺が守る)
言いながら、彼は私の腕を引いた。
気がつけば、階下からは激しい物音と怒号が聞こえる。
なにやら大変なことが起こっている様子だ。

ゴム製のミニバットを抱えて階段を駆け下り、
海辺の部屋へ向かうと、果たしてそこには、
信じられない光景が広がっていた。
白い板張りの床を破り、ゾンビが侵入しようとしている!
潮が引き、水深が浅くなったために、
床下にゾンビたちが這入り込んできたのだ。
ゾンビたちは、その拳や頭で床板を突き破り、顔を出す。
仲間たちは穴からゾンビを叩き出し、
頑丈な板でその穴を塞いでいた。

すぐに私も加勢する。
しかし、ゾンビの数は、あまりにも多い……。

突き壊された床から顔を出すゾンビを、私たちは、
モグラ叩きの要領で追い立て、その上から板を打ちつける。
次から次へと、別の場所からゾンビの頭が現れる。
いつの間にか床下には無数のゾンビが潜り込み、
無数の手が床板を突き上げている。
まるで大きな地震のように、屋敷全体が揺れている。

2階に残った仲間はどうしているだろうか。

左手のミニバットでゾンビの頭を殴りつけながら、
右手のハンマーで釘を打ちつつ、そんなことを考える。

それにしても、ゾンビの数が多すぎる。
穴を塞いだ分厚い板さえも打ち破らんとする勢いだ。
これ以上は防ぎ切れまい。
陥落は時間の問題だ。

仲間のだれかが、鰐に足を喰われたと騒いでいる。
この非常時にそんなことで大騒ぎしやがって、
なんて使えねぇやつだ、と思いながら、
私は仲間のほうを振り向きもせず、
目の前に顔を出したゾンビをミニバットでぶん殴る。

床板が次々と破られる。
絶望的な数のゾンビが集まっている。
もう絶対に勝ち目は無い。
早く逃げなければ。

to be continued....




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by zbeat | 2005-12-06 00:43 | リビングデッド、もしくはゾンビ
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