いつか見た夢 二
いつか見た夢 一

「Holy shit! Why is he fuckin' here!?」
(畜生! なんでここにいやがる!?)
突如、2階へ戻った仲間の悲鳴が上がった。

私たちは2階に駆け上がる。
そこには、仲間に襲い掛かる、1体のゾンビの姿があった。
部屋には、死臭が立ち込めている。
今にも仲間に喰らいつこうとするゾンビを、
別の仲間が撃ち殺す。

だが、なんということだろう。
新たなゾンビが、放置されたPCのモニターから、
身を捩るようにして這い出してきた。
「Everybody must die....」
(死ぬがいい……)
私たちの姿を認めたそいつは口走った。
このゾンビたちは、どうやら喋ることができるらしい。
が、幸いにも、動きは鈍いようだ。

私は咄嗟に、手近にあった小さなゴムバットを掴むと、
フランケンシュタイナーの要領でそいつに跳びつき、
頭を殴打した。
ゾンビは驚くほど弱く、5、6回殴ったところで、
崩れ落ちるように倒れた。

その間、仲間のひとりがPCに向かい、
近づいてくるゾンビにカーソルを合わせ、
躍起になってクリックし、攻撃していた。
制限時間内にせなかったゾンビが、モニターから、
こちら側の世界に出てきてしまうらしい。
このゲームのせいで、世界中にゾンビが溢れてしまったのか……。

私はPCを叩き壊そうと持ち上げたが、
ひとりの仲間がそれを制した。
PCを壊してもゾンビの流出が止まらなければ、
私たちは、彼らを防ぐ手段を完全に失ってしまう。

仕方なく、私は、左手に銃を構え、右手でマウスを操作して、
迫り来るゾンビをひたすら倒し続けるという作業に入った。
倒し切れずにモニターから出てきたゾンビは、
銃で撃ち殺すという寸法だ。

どれほどの時間が過ぎたのだろう。

そのゾンビは、紙切れを持っていた。
何かが書かれているが、距離があるため、
まだ読むことはできない。
モニターのこちら側に迫ってきたゾンビが、
その手をぬっと突き出す。
手だけが、こちら側の世界に現れる。
その手に携えられたB6サイズの紙片には、ひとこと、

「YOU MUST BUY THE NEXT VOLUME!」
(続編を買え!)

の、文字。

「We'll never, Ass Hole!」
(買うか、バーカ!)
そう言いながら、こちら側を覗き込むように
モニターから出現したゾンビの頭を、
私は銃で撃ち抜いた。

そのとき突然、背後でドアが開いた。
私は振り返った。

to be continued....




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by zbeat | 2005-12-05 01:18 | リビングデッド、もしくはゾンビ
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