新たなる夜明け 最終章
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新たなる夜明け 第五章

私が思い至った、『ドーン・オブ・ザ・デッド』が
妙にあっさりしている理由とは。

人間がゾンビに喰われてないんです。
(気付くの遅ぇよ……。)
ゾンビが人間に襲いかかって、噛み付いて、ゴア描写。
はい、終わり。
……なんだかなー……。
ゾンビたちの「お食事」シーンがあってこそのゾンビ映画だと、
私は思うんですが……。

とはいえ、この映画の、あのノリとあのテンポで
食人描写を入れたところで、かえって調子狂っちゃいそうだから、
これはこれで致し方ないのか……。
ストーリーの流れを分断してまで食人描写を入れることで、
良いゾンビ映画になるはずもない。

それから、主人公たちの立て篭もっていたショッピング・モールに、
驚くほどゾンビの姿が無かったのも、
この映画があっさりしている理由かもしれません。
(地下にはたんまりいましたが。)
なんと申しますか、自分たちの根城を手に入れるまでの過程が、
容易すぎて興ざめというか、有難味がないというか……。
要するに、ご都合主義ですか。

まあ、ショッピング・モールを”あの”ゾンビが大群で占拠していたら、
とてもじゃないが、全部排除して立て篭もるなんて、無理な話か。
それこそご都合主義も良いところだ(笑)。

しかし、パンチ一発で、車のフロントガラスにひびが入ってしまう
あのパワーなら、その気になれば、ショッピング・モールの
強化ガラスもぶち破れそうなものだが、ゾンビ。
ゾンビだから、その気にならないんですかね。
そのわりには、アンディさんを訪ねたチップス
(なんだ、その緊張感の無い描写は)の後を追って、
小窓から建物の中に入り込むような、小賢しい真似もしてますが。
やる気満々だったぞ、あのときのゾンビたち。
なんなんでしょうか、全編を通して流れる、このご都合主義。

……と、暴言妄言つらつらと書き綴ってまいりましたが。
総括としては、やはり、この映画、面白いと思います。
ゾンビ映画としては、非常に淡白かつ軽薄ですが、
パニック映画としては、なかなかどうして、面白いです。

少なくとも、巨大隕石が落ちてきたり、ありえない災害が起こったり、
謎の生命体が攻めてきたりする映画と比べれば、
100倍面白いと思います。
ゾンビ映画としても、「駄作」の一言で切り捨てるほど、
酷い出来ではないでしょう。
物足りなさ満開ですが。

伏線らしい伏線も無く、難しいことを考えずに観られます。
矛盾点を追求せず、『ゾンビ』とはまったく別物の映画として観るなら
(実際まったくの別物だし)、十分に楽しめるでしょう。
さすがに、お茶の間で家族そろって観る映画ではありませんが(笑)、
恋人と楽しく映画鑑賞ぐらいなら、余裕そうです。

……ま、もう1回観たいかと問われたら、即答でNoですけどね(笑)。
スーパーゾンビに腹いっぱい。



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by zbeat | 2005-10-21 15:56 | リビングデッド、もしくはゾンビ
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