血迷える巨匠たち。
最近どうなの、と、思わず心配になってしまう方々。
そりゃあ、常に面白いもの、質の高いものを
創造し続けるというのが、大変なことだということは、
もちろん分かっています。

分かっちゃいるけど、どうなのよ最近、と、
思ってしまうのが人情というもので。

モダン・ホラーの巨匠と呼ばれて久しい、
スティーヴン・キング。
明らかに昔のような勢いも、切れも無くなっていやしませんか。
『回想のビュイック8』も、つまらないとは言わないが、
正直に言えば、やっぱり期待外れ。
……ま、期待するのはこっちの勝手ではあるけれど。
それでも、例えば昔の短編集と、最近の短編集と比べると、
断然昔のほうが面白いわけで。
長編にしたって、「あと1ページ読んだら寝よう」と思いながらも
ついつい徹夜で読み切ってしまうような、
そんなパワーは消え失せた感がありありと。
要するに、冗長なんだ。そこはかとなく、なんとはなしに。

『死霊のはらわた』のインパクトが強烈だった、
サム・ライミ。
歴史に残るゾンビ映画だったのに、
強烈だったのは、哀しいかな、
『死霊のはらわた』だけだった……。
いや、他の映画が悉くつまらないなんて、
そんなことを言うつもりではないけれど、
ああ、あれで持てるすべてを出し切ったのかと。
……思わせてしまうのは、それはそれで才能ですか。
前述のスティーヴン・キングと揃って
『シャイニング』(TV映画)に出ていましたか、そういえば。
『呪怨』のリメイク(製作総指揮)等と、
……そろそろ勘弁してください……。

「ゾンビ」なる存在を定義したといっても過言ではない、
ジョージ・A・ロメロ。
『ランド・オブ・ザ・デッド』は近年のゾンビ映画の中では、
ずば抜けて素晴らしかったけれども、
この人も血迷っていやしないかと、それはそれは心配した。
『バイオハザード2』のTVCM。
ブラッド・レンフロも血迷っていたのかもしれないが、
「監督:ジョージ・A・ロメロ」の文字に、
血の気が引いたのは私だけでしょうか。
TVCMであるからして、映画並みに金と労力をかけるわけもないのだが、
それにしても……ああ、どうしてあんな。
思わずTVの前で「orz」となりましたよ、私は……。
いえ、繰り返しますが、『ランド・オブ・ザ・デッド』は
近年のゾンビ映画の中ではずば抜けて素晴らしく、
よってまだロメロは血迷っていないと思っていますが、
一歩間違えば、嗚呼、奈落。

でもまあ、最初っから最後まで血迷ったままの巨匠もいるか。
ルチオ・フルチ。



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by zbeat | 2005-10-03 00:31 | リビングデッド、もしくはゾンビ
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